熱海市は、屋外広告物への規制を強化する内容の「市屋外広告物条例案」を市議会12月定例会に提出する。18日の記者会見で新たな規制案の概要を示した。昨年策定した市景観計画に基づく良好な景観形成が狙いで、条例が制定されれば静岡、浜松に次いで県内3例目となる。
屋外広告物の掲出は現在、県条例の基準で規制している。市条例案は、県条例で掲出の許可が必要な地域のうち、熱海地区、泉地区の一部を「規制地域」に区分。建物の壁面や屋上の広告物などの大きさや高さにそれぞれ基準を設け、従来より厳しい制限を加える。
熱海地区は、地上10メートル以上に掲出する広告物の色彩も制限し、街並みとの調和を目指す。とりわけ「広告景観形成地区」とする東海岸町は、広告物を自家用に限り、屋上や壁面から突出した看板などの設置も禁止。起雲閣周辺も、屋上、壁面、野立ての広告物の基準を厳しくする。泉地区は、市街地が隣接する神奈川県の基準に合わせる。
条例施行予定の来年4月以降に新たに掲出する広告物から適用し、掛け替えの際も対象となる。市都市デザイン室によると、施行後に不適格とみなされる広告物は、現時点で75件あるという。
静岡新聞
規制かけないと景観守られませんものね
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